素直じゃないあたしを温めて


「だからね、私思ったんだ」


「……何をですか?」


「それって、勘違いじゃない?」


「……え?」



勘違い?

亜衣さんの言ってる事がよく分からない。



「琥珀ちゃんも両親居ないんだよね?航太から聞いてる」


「……」


「同じ境遇だったから……“仲間”だったから、航太は違う感情が“恋”だって勘違いしちゃったんじゃないかなって」




違う感情が恋だと勘違いした……?



「結局、好きでもなんでもないのに、勘違いし────」


「いい加減にしろ!」




勢いよくドアが開いた音と同時に聞こえてきたのは、



「柳瀬……」



怒った表情の柳瀬の怒鳴る声。

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