素直じゃないあたしを温めて
「ごめん、ちょっと疲れちゃった……今日はもう寝るね」
そう言って柳瀬の腕の中から静かに出た。
「そうか。ごめんな、茂里……」
「柳瀬は何も、悪く無いから」
「亜衣の事気にしなくて良いからな、だってあいつは────」
「もう良い!」
頭の中が、
整理出来ない。
「もう良いから、大丈夫。おやすみ」
そう言って、逃げるように布団の中に入った。
ごめん、柳瀬。
もう、亜衣さんの事は気にしてない。
だけど……
「……おやすみ」
あたしは一体、
どうすれば、良いのかな……