幼なじみじゃイヤなんだ。 Before
「もし、流瑠が受験出来なかったら、私も受験しないから!もし、流瑠が落ちたら私も高校行かないから……一緒に浪人しようね…ずっと、一緒にいるんだから…うっ……」





ボロボロこぼれる涙。

口からこぼれる言葉。



そんな私を見て流瑠が優しく微笑んだ。






「本当に大丈夫だから。受験は出来るから。でも、桜とずっと一緒にいられるなら、浪人でもいいかな…なんてな。嘘だよ。一緒に高校生になろう」






そう言いながら流瑠の顔が赤くなっていく。


それを隠す様に、私の頭をくしゅっと撫でた。




















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