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　―それは本当にいきなりだった……。

　その日もあたしはいつも通り、教室に入った。　おはよう、って言っても、みんな、チラッとこっちを見るだけで、何も言ってこなかった。
　あたしが入った途端、教室の空気が冷たくなったのがわかった。
　ねぇ、どうしたのって聞いても、誰も応えてくれなかった。
『行こう』
　あたしがそこにいないみたいに、みんなどっか行ってしまった。
　それを見て、クスクス笑う子や冷ややかな視線であたしを見る子、申し訳なさそうにしてる子ばかりだった。
　あたしは意味も分からず、突っ立っているしかなかった。

　それからイジメは段々、エスカレートしていった……。