Mail
彩女の思惑
 詩季からのメールはそこで終わっていた。
 あたしは驚いたけど、なんでかスッキリした。このメールを読み終わって、詩季の“大丈夫”が安心できる訳がわかった気がした。
 あたしはようやく彩女のメールを開いた。

 『櫻、驚いた?あんたが北海道にいた時のあねイジメ、全部あたしが考えたの。結構大変だったんだから。毎日違う内容考えるの。
しかも櫻をイジメながらあたしは櫻の親友やってなくちゃいけなかったんだから。
可笑しいったらなかったね』
 あたしは読みながらイジメられえていた時の事を思い出し、それらが彩女が考えたことだと思い、泣きそうになるのをグッとこらえた。
 あたしは次のメールを開いた。
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