つよがり姫に振り回されて
「んんーーっ」

伸びをしながら横になる。
視界が空色に変わる。
中学生の時と変わらない景色。
不思議と落ち着く。
雲一つないからかな?

「はぁ…」

溜め息。
無意識に何度も出る。

これから、どうやって接して行けば…

小さくて、華奢な体。
さらさらな髪の毛。
甘ったるい匂い…
ぬくもりまで、しっかり覚えている自分が憎々しい。

「くそっ…くそっ…///」

俺はなんて女々しいんだ。
こんなうじうじして…

「…はぁ」

これからどうすりゃいいんだよ。
あんな女々しいことさらして、気まずいからって逃げて、うじうじして…

いつもなら、いままでなら、こんなに女々しいことなんてなかったのに…

「もうどうすりゃいいんだよ…」

「どうすりゃいいんだろうな?」
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