つよがり姫に振り回されて
「えっ!?」

びっくりして起き上がる。

「…うわっ、本当にいたよ」

「なんだ、お前か」

「なんだって…人が心配して来てやったのに」

顔だけ出していた園田が登って来た。

「別に心配してもらいたかったわけじゃないし」

「あっそ。まぁ俺もそこまで心配じゃなかったけど」

「なんだそれ(笑)」

「で、なに悩んでたんだ?」

ニヤついた顔で聞いてくる。

「べっ別に何でもねぇ…///」

「へぇー…そんなに顔が赤いのに?」

「バッ別に赤くなんかっ!!///」

そうは言ったものの、自分でわかるくらい赤く感じる。

「へぇ…」

「なっなんだよ///」

「まぁ別にいいけどさ。あんまり心配かけるなよ、梨沙ちゃんに」

「はっ?なんで梨沙の名前が出んだよ」

「なんでもなにも、ここに俺をよこしたのは梨沙ちゃんだからな」

梨沙が?なっなんで…
俺は動揺を隠せずにいた。

「今日のは、梨沙ちゃんが原因なんだ。へぇー」

「…うっせぇ」
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