不思議な道具
不思議な手紙
雲一つ無いよく晴れた朝

ある家でバタバタと
階段から駆け降りる音がした。

「ちょっと!お母さん!!」


「っあ!おはよう♪真理」


「おはよう♪じゃないよ!!
 なんで起こしてくれなかったの?
 もうみんな学校に行ってるじゃん!?」


「お母さん起こしたもん!
 でも真理が『キツイし遅刻するからもう少し…』って言ったのよ?」


「もういいよ!!
 ホントに遅刻しちゃう...行くね!!」


「ちょっと真理!!ご飯は?」


「いいってば!!」


真理は母親に強い口調で伝えると玄関を乱暴に開き走って学校へ向かった。
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