男恐怖症克服ドキドキ大作戦!?

まさかのデート!?(side 果穂)

☆まさかのデート!?
アドをもらったのはいいものの、メールはろくにしていない。
だって、なんて送ったらいいかわかんないから。

今日は知穂がなぜか欠席。
そんな・・・・。って感じです。
あたしは知穂以外の人とはあんまりかかわりがない。
だから今日は一人かな・・・。
あっ!そうだ!今日お見舞い行こっかな・・・。
あとで、メールしてみよ!
休み時間、あたしは本を読むのが趣味ってのもあって、一人の時は本を読んでいる。 
一人で本を読んでいると、
「おい!!」
「!?」
後ろを振り向くと、桜崎君の姿があった。
「何!?」 
「いや・・・お前、つまんなくないのかよ!」
「うん・・・別に!!あたしの勝手じゃん!」
「ふ~ん・・・あのさ、今日空いてる?」
「はあ!?何よいきなり!」
「暇かって聞いてるだけじゃんか!」
「あっ・・別に空いてるけど、なんで・・?」
「デート。」
「で・・・デート!?」
「何か、悪いかよ・・」
「悪いっていうか、急にそんなこと言うからじゃん。」
「克服だよ!」
「あっ・・・だからか・・・。でも、急にはちょっと・・。」
びっくり!!誘われた・・・どうしたらいいのかな?こういう時って・・・。
最近っていうか、ここずっとデートなんかしてないし、怖くてできない自分がいる。
こんなんじゃ、克服・・・できない。
「あっ!そうだ。あたし今日、知穂のお見舞い行くから、ムリ・・・。」
「そんなの、俺とデートしてから、寄ればよくね?!」
あ~・・・そうきたか・・・。もうダメだ・・・。
「うっ・・・分かった。じゃあ、デートしても・・いいよ・・。」
「ふっ!折れたか・・・。んじゃ、決まり。一応俺ら付き合ってる設定だから。
誰かに、付き合ってる証拠って言われたら、お前にキスするから。
いくら、設定でもな!」
うわ・・・ドSの王子みたいだ・・・。
怖・・。
「んじゃ、18時にお前の家の近くの公園で。」
「う・・・うん。分かった。」
実はそんな近くでもないんだよね。
暗い路地通るから、怖いけどしょうがな・・いね。
来てもらうのも悪いし・・・。
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