男恐怖症克服ドキドキ大作戦!?
「どうした?」
「ううん・・なんでも。」
「じゃ、デートとか果穂初めてだろうし、俺の家でまったりしようぜ。
ゲームもあるし、漫画もある。あっ、興味ないか?」
「ううん!平気。本は全般好きだから。」
「そっか。こっから俺ん家近いから、行こーぜ。
・・・あっ。襲わないからな。」
「・・・。」
つい、無言になってしまう。男子の家?
襲う?やだ・・・怖い。
「こ・・わいよ・・。」
「何?」
「怖いの。男の人の家って・・・」
「何にもしないから。な・・・行こ。」
「う・・ん。」
あたしは怖くて仕方がなかった。でも、克服のため。
大輝が協力してくれてるんだから。
行かなきゃ。
恐る恐る、ついていった。
恐る恐るってあたし最低だね・・。
ガチャ。
大輝の家は一週間前も来た。
中には入り、桜崎君の部屋へ。

男の人の部屋ってこんないい匂いするんだ。
大輝の部屋には、漫画、ゲームがたくさんあった。
やっぱり、男の人の家って感じだ。
「そこ座って。」
あたしは大輝のベッドの上に腰をかけた。
「漫画いっぱいだね・・・。」
「ああ。昔から好きだから。俺、こう見えて読書好きなんだぜ。」
「ウフフ・・・あたしと一緒だ。あたしの部屋も本でいっぱい。」
「そうなんだ。あっ!なんか飲むか?」
「うん。お茶でいいよ。」
そして、大輝は部屋を出て行った。
しばらくして、大輝が戻ってきた。
「はい、お茶。」
「ありがとう。」
「そのへんの本とか読んでいいから。」
「うん・・・。」
あたしは大輝の部屋にある本を読んでみた。
やっぱ、漫画がたくさん。
すると、大輝があることを聞いてきた。
「なあ、こんなこと聞くのは良くないかもしれないけど、お前の過去教えて
くれないか?お前の過去知ってるの、知穂ってやつだけだろ?」
「うん・・・。教えなきゃダメかな?」
「嫌ならいいんだ。俺も知りたいなって。ほら、教えてくれればなんか助けられる
ことがあるかもしれないだろ?俺、一応果穂の彼氏なわけだし。」
そしてあたしは決意した。
教えようと・・・。
教えて、分かってもらおうって。
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