男恐怖症克服ドキドキ大作戦!?
「それって、どういうこと?中学、失礼だけど一緒だった?」
「ああ。だから知ってる。俺さ、そんときから、お前に恋してた。」

「こ・・恋!!!あっ・・その・・。」
恋してた!?どういうこと!?あたしのこと好きだったって事!?
「でもさ、お前結構今と全然違う雰囲気だったから、どうしても言えなかった。」
「あたし、今と全然違ったもんね。じゃあ、あたしが過去を話した時の
男のことも知ってたんだよね。なんで、あたしと同じ高校なの?
偶然?」
「ううん。偶然なんかじゃない。俺が追いかけて入った。」
「追いかけて・・・あたしを?」
前から、あたしのこと思っててくれてたんだ。なんか、うれしい。
やっぱり、運命かな?あたしと大輝って。
「運命なのかな?あたしと大輝って。」
何言ってんだろ?あたし。
もう、終わったことなのに。大輝とはもう・・・
え?なんかに包まれてる?
ギュッ・・・
「なあ、果穂。俺、本当に本気なんだ。お前のこと。
ずっと、俺のそばにいてくれないか?もう、擬似恋愛じゃなくて
そんなのどうでもいいから。俺と付き合ってくれないか?」
待って・・。嘘・・・・本当なの?
ど・・・どうしたらいいの??
もう、分からない。
美波さんのことは?どうしたのかな?
「・・・美波さんは?あたしたちもう、終わったはずじゃ・・?」
「あんな女とは、戻せるわけねーだろ!俺らは、終わってない。
美波なんかより、ずっとお前のほうがいい。
中学の時から、好きだった。」
もういいの?本当に。
あたしたち、終わってなかった。
この時初めて、男を信じてよかったって思えた。
本当に大輝はいい男なんだね。こんな男であたしにもったいなくないのかな?
あたし、となりのずっと、そばにずっといていいのかな・・・・?
そう考えると、涙が止まらなくなった。
そしてあたしは、
「大輝の・・・バカ。あたし・・・」
「もういいから、男が苦手でも俺が、お前を変えてみせる。本気で。
だから、気にすんな。」
もう、ダメ。涙が・・・
「ひっく・・・うっ・・・ひっく・・・」
「泣くなって。」
「こんな・・・うっ・・あたしだけど・・・いいの?」
「いいよ。全然。俺はありのままのお前が一番好きだから。」
そして、大輝はあたしに優しくて温かいキスをしてくれた。
本当にいいんだよね。だって、大輝はあたしを裏切らなかった。
初めて信じてよかったと思えた男だよ。
大輝は本当に優しいんだね。
あたしは、初めて本気で恋をした。過去のあの時はきっと遊びだったんだ。
あたしは、これから大輝についていく。と心に決めた。
二人きりの特別な場所。大輝に本気で言われた好きという言葉。
すべてがこの図書室。二人きりの大切な放課後になった。

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