男恐怖症克服ドキドキ大作戦!?

甘~い最後の作戦!?

✩甘~い最後の作戦!?(side 大輝)
昨日の放課後、俺は果穂に全てを打ち明けた。
果穂に初めて本気で告白した。
俺は、絶対に果穂を悲しませない。
果穂の気持ちを絶対変えてみせる。そう決めて。
果穂は受け入れてくれた。この時の俺の気持ちは
いっそ、強くなっていった。
こいつを、守ってみせるってな。
そして、俺は涙を流す果穂に優しくキスをした。
果穂の涙が止まることなく流れ出している。

泣いている果穂をどうすることもできない俺は情けねーよな。

仕事を終え、俺は果穂を家まで送った。
果穂の笑顔は、中学の時から、可愛くて好きなんだ。
果穂はその笑顔で俺にお礼を言ってくれた。
お礼を言ったあと、あいつが初めて自分からキスしてきたんだ。
嬉しかったな・・・。
少し、果穂も変わったんだ。男嫌いから徐々に・・・。

俺は、また明日なと言って向きを変えて帰った。
果穂が少しでも、変わってくれることを望んで、絶対変えてみせると
果穂に言った。

そして次の日。
果穂の家に迎えに行くからと約束したから、今から果穂の家に向かう。
俺の家からはあまり遠くはないため、俺の足で10分も歩けば着く距離。

果穂の家の前には既に果穂の姿があった。
果穂は俺と目が合い、笑顔で手を振ってきた。
俺も、振り返し果穂に駆け寄った。
「ごめん。待ったか?」
「ううん。大丈夫。大輝の家からあたしの家って遠いの?」
「俺の足で10分くらいか?お前みたいな運動音痴なやつが歩くと
時間かかるかもな!」
「あたしは運動音痴ですよ~だっ!うるさいわね!バカにしないで!」
果穂のすねた顔も可愛くて、好きだ。
って、何考えてんだ俺。
俺は果穂の手を取って、学校へと向かった。
俺と手をつないだ時の果穂の顔は、ほんのり赤かった。
きっと、照れてんだな。こいつ。
こういう顔も可愛いよな・・・。

(side 果穂)
今日は大輝が迎えに来てくれる。
こんなことも初めてで、少し緊張してる。
でも、あたしは嬉しくて仕方ないんだ。
ちょっと早く起きすぎちゃったかも・・。
昨日の大輝のいきなりの告白にびっくりして、夜眠れなかった。
きっと、緊張してたんだろうな・・・あたし。
そんなことを考えながら、家を出て門の前で待つことにした。
「行ってきます!」
「ほら、お弁当は?」
「あっ!忘れてた・・。ありがと!行ってきます。」
お母さんがあたしが忘れていたお弁当に気づいて、あたしに渡してくれた。

家を出て、何分たったかな?
すると、向こうから大輝の姿が見え、つい、手を振ってしまった。
あたしに気づいた大輝は振り返してくれた大輝。
なんか、あたしおかしいかも。


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