男恐怖症克服ドキドキ大作戦!?
あっという間に時間が過ぎていき、放課後。
HRが終わり、知穂はあたしに頑張れとだけ言ってくれて、祐輔と帰っていった。
ぞろぞろとみんなが帰っていき、あたしは大輝のもとへ駆け寄った。
手をつなぐのにはだいぶ慣れてきたあたし。
自分からは無理だけど、リードしてくれる大輝がかっこよかった。
「なんで、デートなんか・・・?」
「なんとなくな。果穂と二人になりたかったし。このデートが
克服大作戦の最後の作戦だ。これが成功したら終わりだ。」
「終わりってあたしたちの関係もなくなっちゃうの?」
「んなわけねーだろ!俺はこの作戦が終わったとしても、
お前を守り続けてくし、助けていく。絶対。お前を手放す気ねーから、
心配すんなよ。」
「うん!」
大輝はあたしを家まで一旦送ってくれて、再度自転車を持って
また、ここに来るっと言った。
あたしは、家に入り洋服選びに時間をかけた。
選んだ末、来ていく服は花柄のワンピースにヒールの低い
茶色のサンダルを履いていくことにした。
家の玄関を出ると、既に大輝は自転車を止め、塀に寄りかかりながら
あたしを待ってくれていた。
「待たせちゃったかな?」
「いや、別に平気。」
「洋服、どう・・・かな?」
「似合ってると思う。ほら、早く乗れよ。」
「うん。」
そしてあたしは自転車の後ろに乗り、大輝と二人乗りをした。
大輝の背中はすごく大きくて、男らしいって感じ。
デートするところは、地域のお店巡り。
色々なお店がたくさん並んでいて、食べ物屋、スーパーなどがたくさん立ち並んでいた。
自転車を近くの駐輪場に止め、しばらく歩きながら食べ歩きなどをした。
もちろん、手もつないでね。

巡り始めてから、どれくらいたっただろうか・・・。
空は薄暗くなっていた。
すると、あたしの目に止まった、一軒のアクセサリーショップ。
「ねえ、大輝。ここ、寄ってもいい?」
「いいけど、なんで?」
「中、見てみたいから。」
中に入ると、たくさんのアクセサリーが安く売っていた。
あたしが見たかったのは、ネックレス。
窓際にたくさん並んでいる。


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