永遠の愛
「生き延びる生命は増えるって」
「でも、だけど!!死んじゃうんでしょ、ママ…」
「……」
「だったら手術する意味なんて何もないじゃん」
「つか、それは違うだろ?」
翔は少し声を荒くして横たわるあたしの前で腰を下ろした。
「違うだろ、それは」
もう一度そう言った翔はあたしの身体を軽く揺する。
「だって…」
「生き延びる為にすんだろ?なのにそんな事簡単に言うなよ」
翔の目付きが変わった。
ごめん、なんかもう分かんないや。
無気力のままお風呂に入って、そのままベッドに顔を沈めた。