永遠の愛

私が風呂を上がった時にはもうすぐで3時になろうとする時間だった。

ベッドに行くと、壁側で布団に包まった天野さんの隣にそっと入りこみ、スマホを枕元に置く。


「…センセ?」


目を閉じて暫く経ってからだった。

不意に聞こえた声に思わず目を開ける。


「え?起きてたの?」


そう少し声を上げた後、私は天野さんの居る方向に身体を向ける。


「寝れなくて…」


そう言った天野さんはこっちに振り向こうとはしなかった。


「そっか。…ねぇ、ひとつ聞いてもいい?」

「はい」

「もしかしてずっと家に帰ってなかった?」


どうしてもそれだけは気になった。

聞いちゃいけないかなって思ったけど、それだけは気になって仕方がなかった。


「帰ってましたよ。母は夜の仕事だから私が帰った時にはもう居ませんよ」

「じゃ、今日は?」

「休みか…分かんないですけど帰ったら居ました」

「だから出て来たの?」

「居場所ないんで」


そう言った天野さんの声は切なくも小さすぎて聞きづらかった。
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