永遠の愛
「無理すんなよ」
「うん」
「さて、明日早いし俺、寝るわ」
「ごめん…」
「あっちの部屋で寝っから」
「うん」
「学校までゆっくりしとけばいいから」
「あー…でも天野さんバイトだって」
「バイト?」
「うん、いつもバイトしてから学校来てるから」
「へぇー…やっぱ美咲と似てる」
少しだけ、フッと笑った翔はタバコを消し、「おやすみ」そう言って私の頭をクシャっと撫でた。
「うん、おやすみ」
翔が隣の部屋に入って行った後、私はベッドのシーツを整えた後、ソファーに座りこむ。
頭に浮かんでくるのは“家族って何なのか”って事。
幸せな家庭で育った人も居れば苦労して育った子もいる。
人生、何が平等なんだか思わず考えてしまった。
「…美咲センセ?」
不意に聞こえた声にハッと意識を取り戻し視線を送ると、制服を抱えた天野さんが居た。
「あ、上がった?ここのベッド使っていいから。となり私だけど」
「すみません…」
そう言って頭を下げる天野さんに薄ら笑った。