永遠の愛
「お前に――…」
「け、警察よぶから!」
諒ちゃんが何を言いかけたのは分らないが、私は慌てて言葉を遮った。
しかもよくある言い言葉。
そんな言葉を発した私に諒ちゃんは呆れた表情で私を見た。
その横で一条くんは面倒くさそうにため息を吐き捨て髪を乱暴に掻き乱す。
「は?アンタ誰?」
主犯格の男か何だか知んないけど口元から血を出してる男は眉間に皺を寄せて私を見下げる。
「私?…里桜香さんの担任」
「担任?」
そう言った瞬間、男の表情が少し緩んだ。
もちろん天野さんが係わってる事はなんとなく分ってる。
だから隣にいた一条くんまでもが少し目を見開いたから。
「あ、もしかして信じてないの?教員免許証見せようか?」
「……」
「これ以上係わったら警察呼ぶから」
「面倒くせっ、」
そう吐き捨てた男は後ろにいた男どもと立ち去って行く。
そして今まで溢れかえっていた人混みが少しづつ消えてなくなっていく。
「お前さ、嫌がってる割にはその言う時だけ教師っつー言葉使うよなぁ」
「だって、」
呆れたようにクスクス笑う諒ちゃんから視線を逸らすと、背を向けて足を進めようとしていく背後に私は、
「ちょっと一条くんっ、」
そう叫んだ。