永遠の愛

「そう。…でも、もう関係ないや」


心とは裏腹に出てくる言葉はどうでもいい言葉。

本当は関係ない事ないのに。


なんで、そう自分の中で抑え込むような言葉しか出てこないんだろうって、そう思う。

隠すとか、隠さないとか、そー言うんじゃないのに。


なんでだろう…


「けど、センセっ…」

「いいからホントに。もう、終わったの」

「でもっ、」

「ほら、天野さんもそんな事気にしなくていいから自分の心配しなよ。来月行くんでしょ?用意とかしてんの?ちゃんと今からしなくちゃ間に合わないよ?」


心とは裏腹に笑みを漏らすあたしに対して、天野さんは納得のいかない表情を浮かべる。

顔を顰めたまま口を開こうともしない天野さんに、


「…って言うか、そんな顔しないでよ。可愛い顔台無し。外寒いし早く帰んなよ」


ポンと天野さんの肩に触れて通り過ぎた瞬間、思わずため息を吐き出してしまった。

やるせないため息。

何が何だか分かんないため息が、ものすごく頭に沁みついて離れなかった。

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