雨上がり
「いや、いないよ?」


「ちゃーんといるの!
ね?」


「いや、瑠羽はいるの知ってるよ?

でも、私はいないよ?

それに、麗那もいないんじゃ…?」


「いるよ?」


返事を返してくれたのは、紛れもない麗那だった…


「えっ!?いるの?」


「うん…
って言ってもカレカノじゃないからね?

ただの幼なじみだから」


「へぇ~、そうなんだ~」


「それじゃあ、決まりだね!」


その瑠羽の言葉の意味も分からず


「う、うん…」


反射的に頷いてしまった


「ほんと!?いいの?」


「ん?何が?」


「え?
だから、トリプルデート…」


「えっ!?無理だよ?」

「今、頷いたじゃない」


え…?
さっき、瑠羽が″決まりだね!″って言ったのってこのことだったの?


「さっきの無しにして…」


「女に二言はなし!

ってことで決まりね♪」


「そんなぁ~」
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