雨上がり
「それで?花鈴どうするの?」



「うん…あのね、友達になりたい、蓬莱君と」



「うん、それがいいよ」


でも…友達になってもらえるのかなぁ



「それじゃあ、はい!」


「…?何?これ」


「紙とペンだけど?」
 

「それは見たら分かるよ」



「手紙書いて下駄箱にでもいれとけば?」


手紙…


瑠羽から、かわいらしいメモと、ペンを受け取ったのはいいんだけど…




「ねぇ…何書けばいい?」


「それは、自分で考えなきゃいけないでしょ」



うーん…?

考えても分かんないや


「何て書こう…」


手紙なんてなかなか書かない私は、何を書けばいいのか分からなくって
授業もちゃんと聞かずに放課後まで考えていた


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