雨上がり
私をギュッと抱きしめたまま、



「ねえ、俺の友だちに何したの?」



その声は、いつもの声より、すごくすごく低かった


その声に恐怖を感じる程…


「え、えっと…ただ、遊んでただけです」


篠山さんがそう答えた



「へぇ~それじゃあ、これでも?」


そう言って見せたのは、ケータイの画面…





そこには、ついさっきまでのことが撮られていた



蹴っている人たちと、その真ん中にいる私…


ハッキリと、みんなの顔が見えた


下を向いてる私以外は…









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