一夏のユーフォリア
第二話 雪色少女

忌み嫌われていたのは、疎外されていたのは前の街でだけだった。元々、アルビノの存在というのはあるところでは神聖なものとして崇められあるところでは災いを呼ぶとして恐れられていた。
だから、この街に来ることになった時私は怖かった。この街でも忌み嫌われるのではないのかと。でも、それは違った。この街は町でありこの町自体、私と同じように世界から疎外された町だった。疎外された町と言っても、ちゃんと機能しているし地図にも乗っている。ただ過疎化が進んでいて町にはお年寄りが大半を占めているらしい。子供は私を含めて七人。小学生が二人で中学生が二人。残りはみんな高校生。ちなみに私も高校生に分類される。と言っても私はアルビノの特性で日中外に出ることが出来ない。長袖を着たりといろいろ対策すれば問題ないのだけれど念のため、だ。だから私は高校には通わず自宅学習。

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