嘘つきヴァンパイア様
そのような事を考えていることなど、ユノは分かっていた。
何故なら、いつの日か、キスをした直後に唇を拭っていたから。
今でもそれはしている。だから、なおさら呉羽の発言がしんじられなかったのだろう。
(まぁ、確かに……なんであんな事を言ったんだろうな。ただ単に、巡回をサボりたかったのもあるけどな)
「気分だよ。理由なんてない。変に勘ぐるな」
「ですが、いくら呉羽様でも情が移ったのかと思いまして。なんて言っても、涼子様はカトレア様の生まれかわりです。呉羽様ととても深いもので結ばれていますので」
その言葉に呉羽は力強くユノを睨んだ。威嚇するように瞳にユノは慌てて視線を反らす。
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