嘘つきヴァンパイア様


あのようなことを叫び、出ていったレシィだ。


遠くに行っていたら、どうしよう。涼子は城下には初めてきたわけで、追いかけたところで見つかる保証などない。


迷って、迷惑をかけてしまうかもしれない。だが、そんな不安はいなかった。


涼子が部屋をでると、レシィは街灯の下で脚をかかえるようにうずくまっていた。



『良かった』と、安心し、一歩ずつレシィに近寄り、背後で立ち止まる。


すると、涼子の気配に気付いたレシィが振り向き、ばつの悪そうに視線を落とす。


だが、何も言うことはなかった。あのような態度をとって、何を言えばいいのかわからないのだろう。


なにより、ここに来るまで拗ねていたこともあり、レシィは涼子の目をまっすぐに見れないでいた。


たが、涼子はクスリと笑みをこぼし、レシィの隣に座り、街灯に寄り掛かる。


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