嘘つきヴァンパイア様
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「ねぇ…呉羽?」
どのくらい、身体を重ねていただろう。
身体を重ねては、眠り、起きては再び身体を重ねる。
そして、呉羽に強引に薬と食べ物を食べさせられ、また身体を重ねる。
そして、眠り再び2人は目を覚ました。
身体を寄せ合い、呉羽は優しく涼子を抱きしめ、力なく彼女は呉羽に寄りかかっいる。
空の月は黄色く輝き、部屋にはランプと月明かりが照らしていた。
そんな中、涼子は呉羽の名前を呼びそれに呉羽も答える。
「……あぁ」
すこし、素っ気ない返答に気にせず涼子は続けた。
「わたし…嬉しいよ…また、こうして触れてもらえるのが、すっごく嬉しい」
「……」
「ねぇ、手を握って」
手を伸ばし、呉羽の手に触れると彼は黙ったまま涼子の手を握る。
絡めるように重ね、熱を感じると反対の手で自身のお腹に触れた。
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