嘘つきヴァンパイア様



***


「ねぇ…呉羽?」


どのくらい、身体を重ねていただろう。



身体を重ねては、眠り、起きては再び身体を重ねる。


そして、呉羽に強引に薬と食べ物を食べさせられ、また身体を重ねる。


そして、眠り再び2人は目を覚ました。


身体を寄せ合い、呉羽は優しく涼子を抱きしめ、力なく彼女は呉羽に寄りかかっいる。


空の月は黄色く輝き、部屋にはランプと月明かりが照らしていた。


そんな中、涼子は呉羽の名前を呼びそれに呉羽も答える。



「……あぁ」


すこし、素っ気ない返答に気にせず涼子は続けた。


「わたし…嬉しいよ…また、こうして触れてもらえるのが、すっごく嬉しい」


「……」


「ねぇ、手を握って」


手を伸ばし、呉羽の手に触れると彼は黙ったまま涼子の手を握る。

絡めるように重ね、熱を感じると反対の手で自身のお腹に触れた。


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