2ヶ月間の幸せ
 


 「生田久しぶりやん!
  よお来たな、偉いやん!
  よっし何の勉強したい?」

 ひではにこやかに聞いてきた。
 ひでの笑顔にドキドキしていた

 今日のひでには話し合いをした
 日には無かった匂いがした。
 香水をふっていた。何故に香水?
 とも思ったが、その香水の匂い
 に私は一番に惹かれていた。

 そう、この日から私はひでを
 好きになっていた。ひでしか
 見れなくなっている自分がいた

 「おーい!
  んぢゃ国語でいいよな?
  生田はなんべん返事したら
  気ぃ済むんや(笑)」

 私はドキドキしすぎて、
 何を聞かれてるのか全く分から
 ずに返事をしていた。

 「はい!んぢゃー国語の
  プリントしてこかー!!
  生田ー筆箱ぐらいは持って
  来てるよな?(笑)」

 「あはは(笑)
  筆箱持ってきてないわ(笑)」

 「嘘やろ?笑われへんでー。
  次から学校来る時は勉強も
  するつもりとして筆箱ぐらい
  は持ってきてや?」

 「分かった。ごめんやでー」

 そんな会話をした後、勉強開始。
 しかし、勉強なんかよりもひでと
 一緒にいれるとゆう事の方が
 嬉しかった。この日は勉強をして
 ひでにお礼を言い帰った。

 それからは毎日じゃないけど
 何日か行ったりした。先生達も
 最初は驚いていたが、段々なれて
 きたみたいで私も学校に何時間
 だけで別室で授業を受けに行く
 のが楽しくなっていた。

 あの日以来ひでに、
 勉強を教えてもらう事は無く
 なったけど行ったら会って話し
 たり相談聞いてもらってたり
 してたから、それだけでよかった。
 ひでに会えるだけで毎日が楽しく
 て仕方がなかった。

 ある日の事。
 学校に行くとひでが別室前にいて
 ちょうど話す事ができた。

 その時、ひでから予想外の言葉を
 聞く事になる。


 
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