政略結婚 ~全ては彼の策略~

「…"何だか意外"って顔してるな。」

…バレている。

優香はそう思いながら、「だって、本当に意外だったので。」と正直に答えた。

悟はクツクツと笑っている。

「俺が甘党だとおかしい?」

「いえ!そういう意味じゃないです!」

どんどん悟のイメージが変わっていく。

仕事での悟しか知らなかったので寡黙だと思っていたが、本来は気さくな性格なのかもしれない。

知れば知るほど好きになるなんて、怖い。

こんなの反則だ。

元々非の打ち所がない人物であるのに、こんなに可愛いギャップを見せられたらたまらない。


「ほら、こっちの焼きそばも美味いから食ってみろよ。」

「…はい!」


今日は天気も良く朗らかな陽気が気持ちいい。

桜を見ながら小腹を満たしてまた公園内を歩く。


これからは毎年一緒にお花見出来たらいいな。


優香はそう願いながら悟の隣を歩く。



長身の悟と、平均身長の優香では歩幅や歩くペースが違うはずだが、優香は何の違和感も感じることなく歩いていた。

悟が優香に合わせて歩いている事に、男性との付き合いの少ない優香は気づかないまま楽しい時間は穏やかに過ぎていったのだった。








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