政略結婚 ~全ては彼の策略~
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結婚までの流れを話していた時まではこんな雰囲気は全くなかったのに…
優香は困惑しながらも、悟の要求に応えていた。
応えるというよりも、抵抗出来ずにされるがままという方が正しいのかもしれないが。
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悟の部屋はきちんとされて綺麗だが、生活感もあり、優香を安心させた。
部屋に着いてから悟は紅茶を入れてくれ、これからの段取りをすり合わせていく。
悟は今年度中に結婚式まで終わらせたいと考えているようだった。
両親の顔合わせ、結納、入籍、会社への報告のタイミングなどのプランを一通り提示される。
2人がけのソファは座り心地が良く、途中から仕事の疲れとお酒も相まってうとうとしていた優香に悟はブランケットを持ってきて掛けてくれた。
悟のプランに特に異論を唱える箇所はなかったため、優香もそれで問題ないことを伝えると悟は安心したように微笑んでいる。
「優香…?もう眠いよな。続きはまた明日にしてお風呂に入って寝ようか。」
「……はい。」
やはり悟は優しい。
優香はそう思いながら勧められるがままに浴室へと向かった。
だが、浴室に案内されシャワーを浴びたいのに悟が浴室から出る気配がないため、優香はかなり困惑する。