あなたを好きになれたから 
「さ、着いたよ。」


辺りは、真っ暗。
何にも見えないよ。。。

私が不思議がってたら


「ほら、降りて。ちょっとだけ前に進まないと見えないんだ。」


江藤さんは
助手席のドアを開けてくれ、私を出してくれた。
そして
暗いから…って手を引いてくれた。


ドキドキ…
ドキドキ…


そっと、手を離される。

何気に不安になって江藤さんの顔を見上げると…


「ここ。平野さん。前を見て。」


ん!?


え!?


う、わ。。


眼下に広がる
赤、青、黄色の光…
それがまるで
宝石箱をひっくり返したかのように散らばって…


あまりの美しさに、言葉を失ってしまった。。


私の瞳に
涙が滲む…


声を発するのも
もったいなくて
思わず手で口を覆ってしまった。
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