あなたを好きになれたから 
定時で仕事を終え
急いでM社に向かう。


入り口付近で
須田先輩と江藤さんが出てきてくれるのを
祈りながら待ってると…

「亜子!?」


聞き覚えがある声。


「須田先輩…」


会えた…


「久しぶり!何!?先輩待ってるのか?」


「あ、や、違う。違くもなくて…」


「何だよ~あ、何か!?俺にチョコ持って来てくれた…とか!?」


先輩…
この、元気いい笑顔は、 私が辛くならない為ですか?


だから、私も
今までのように、
元気よく
笑顔で
チョコを渡すんだ!
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