彼女は予想の斜め上を行く
金本さんは、眉間にシワを寄せて言った。

「若くて可愛い彼女と行けば?」

「へ?」

思わぬ言葉に、間抜けな声と面を晒す。

「最近、毎日来てるじゃん」

……莉緒のことか。

おい!コラッ!浮気女!

お前が超攻撃型の完全武装で毎日奇襲かけるから、勘違いされてんじゃねぇか!

姿を見せずとも俺を悩ませる肉食系女子に心底苛々させられ、心中で悪態をつく。

「あいつは、彼女じゃありませんから」

「でも、元カノでしょ?」

「どうして…それを…」

「裕行から聞いた」

「今は違いますから」

「……ほんと?」

「本当です」

オムライスを食べる手を休めスプーンを握り俺を見つめる金本さんと一連の会話は、彼氏がいながら脈有りかと都合よく勘繰りたくなる衝動に俺を駆らせる。

でも、彼女の言葉にきっちりと現実に直面させられた。
< 176 / 251 >

この作品をシェア

pagetop