社長と秘密の生活


その夜は、久々に甘い夜を過ごした。


要がしばらく会えない』と言うから離れがたくて。

要の切ない表情が気になって仕方ない。

お互いの肌が触れ合い、

温もりを全身で感じてるハズなのに…

何故か、不安が過る。


私の無鉄砲な行動1つでこんなにも要を追いつめているの?

優しく微笑む彼の瞳が笑っていない。

……胸の奥が騒ぎ出す。


今、この手を離してしまったら…

要はどこか遠くへ行ってしまう気がして、

要のそばから離れられず、自らすり寄った。


要は優しく……優しく……

包み込んでくれた。


私は要の優しさを噛みしめ、

要にギュッと一晩中抱きついた。


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