社長と秘密の生活


「ごめんなさい……」


私は素直に謝った。


「大声で怒鳴ってごめんな?けど、杏花が狙われていると思うと、正気じゃいられない…」


涙がとめどなく溢れて来る。

何で、買い物なんかに出たんだろう。

どうして、マンションでじっと出来なかったの?


心の中で、何度も何度も自分を責めた。

今さら後悔しても遅い。

庶民の私が想像できないほどの何かがあるのだけは分かる。

要が心配してくれる気持ちが伝わる。

私の軽率な行動で迷惑掛けてるのに…。


要はは私の心配をしてくれている。

そんな彼の優しさが心に響き、

ますます涙が止まらない。



私は自分の愚かさと、

要の大切さを改めて知った。



< 224 / 557 >

この作品をシェア

pagetop