社長と秘密の生活


私達は暫くそのまま店でイチャイチャしながら過ごした。

要がいた時と同じように……。


和成さんが“店内に手下がいるハズだ”と言うから…

修矢さんが帰った後、時間をおいて店を出た。


念には念を…。



そして、日付が変わる頃…

私達は和成さんのマンションに到着した。


ふぅ~~~ッ………疲れたぁ~~。

久しぶりに履いたピンヒール。

ちょっと際どいスリットスカート。

下着が透けそうなシフォンのブラウス。


慣れない恰好のせいなのか、

修矢さんを騙し丸め込む為の緊張からなのか、

久しぶりに見た要への緊張からなのか。

何だか分からないけどとにかく疲れた。


私は何も考えられず、リビングのソファに倒れ込んだ。


「杏花ちゃん、お疲れ」


あっ、和成さんがいるんだった。

慌てて飛び起き、スカートの裾を直して


「いえ、和成さんの方こそ…お疲れ様です。それと、ありがとうございました」


私は座り直して、深々頭を下げた。


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