社長と秘密の生活
「要、あのね?」
急に杏花が話し始めた。
「ん?何?どうかしたか?」
「あ、あのね?私、要に謝らないと…」
「ん?……何で?」
「えっと、ね?その……要以外の人に、胸触られたし、多分見られたと思うから…」
ギュッと抱きつく彼女が
事の凄惨さを表しているようで……。
「杏花が謝る事じゃない。俺が謝るべきだ。杏花を守るって約束したのに、守れなかった。すまない…」
「ううん。要は悪くない」
「ホント、辛い想いさせてごめんな?」
「要は嫌じゃない?私…汚れた…女だよ?」
「ッ!!けが……れ……たっ…て…」
俺は杏花のひと言で治まりかけていた怒りが、
再び込み上げて来るのが分かった。