社長と秘密の生活


新婚旅行初日で緊張していたんだろう。

俺が用意したシャンパンをがぶ飲みした。

案の定、グラス2杯で潰れてしまい、

結局初夜はお預けか?

まぁ、初めてなんだから仕方がないか。


今、こうして俺の腕の中でスヤスヤ寝ている…杏花。

女なんて、ヤッた後は仕方なく腕枕くらいはしてやってたが、杏花は違う。

全然“苦”じゃない。

むしろ、嬉しい。


っつうか、他の男に杏花のこんな無防備な姿を見せたくない。

この場所は、俺だけの特等席。

今だって、爆睡してるのに…

無意識にすり寄って来てるし。

ホント、かわいいヤツ。


俺はそっと抱きしめる。

細い身体なのに妙に色気がある。

胸が大きいせいか?

抱きしめると心地いい。


ほんのり甘い香りが仄かに香る。

マジで拷問だ。

昔の俺なら速攻で襲ってるぞ?


ってか、俺の横で爆睡した女はいない。

爆睡する前に俺が去るし、

女を長時間拘束しない。


それが俺のルールだった。


< 85 / 557 >

この作品をシェア

pagetop