社長と秘密の生活


さっき、付けたキスマークを指でなぞる。

杏花の白い肌に俺の印が刻まれている。


女にキスマークなんて滅多な事がなきゃ付けた事がねぇ。

面倒臭ぇし、拘束される。

“付けてつけて”と煩くほざくから、仕方なく付けてやれば…

勝ち誇ったような醜い顔をさらけ出し、

挙句の果てには、俺にも付けようとする女。

マジでウザい。

付けるのは簡単だが、その後が面倒だ。

女に執着して無かったから、

ウザい女としつこい女、

それと自信過剰な陶酔女は即行で切り捨てた。


女なんて腐るほどいるし、

黙ってたって向こうから寄って来てたし。


けど……杏花は……

比べものならないくらい別格だ!!


俺は抱きもしないうちから、

………虜になってる。


俺はそっと首筋にキスをする。


すると―――、


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