黒の女
私はその場に泣き崩れるしかなかった
遠くで見ていた人たちが何事かと騒ぎ始める
拓弥はそんな私をやさしく抱きしめた
「頼むから、もう俺の前からいなくなんなよ」
こんなにも自分のことを心配してくれる人がいたなんて・・・
「拓弥・・・。一週間だけ待って。必ず帰ってくるから」
このまま皆の元に帰れば、また同じようなことが起こる
今までのことを綺麗さっぱり片づけて、胸を張って皆に会えるようになったらまた戻って来よう
「約束だからな」
力強くうなずき、私は拓弥をその場に残して立ち去った
