愛馬-AIMA-








夜の10時頃になると、牧場の扉を鳴らす音が響いた。








少女13人は揃って扉の対応を行う。








『お帰りなさい。』








ジジは突然にコビちゃんの元へ静かに寄り添い囁いた。








「南雲さん、子ども達の為にももう少し早く帰る事は無理な話しかね?」








ジジはコビちゃん 本名『南雲響子』に言った。








コビちゃんは戸惑い、酷く赤面しながら謝った。ジジはいつもこの謝罪によって心が痛め付けられていた。








少女13人を養う為に、OLという余り給料の良くはない職業でありながら毎日残業を進んでやっているコビちゃんを見ていると、これ以上 何も言えたものじゃない。








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