18のシンママ
第四話
誠を風呂へ入れ、寝かしつけた後だった。~♪
携帯の着信が鳴った。

『誰だろ?』

開いて見ると“和紀”と書かれたディスプレイが目に入った。
その瞬間、ドクンっと血が逆流するくらいに心臓が嫌に跳ねた。
ドキドキじゃなく、私を支配するのは“恐怖”…。

『ど…して、また』

携帯を持つ手が震えていた。
あ、まただ…また禁断症状が…
最近は落ち着いてきて、誠と一緒に笑えているのに…
まだ貴方は、私を解放してくれないのね。

『もう良いでしょう?…っ』

怖くて、怖くて私はしゃんがみ込み涙を流した。
携帯の着信は、いつの間にか止まっていた。
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