18のシンママ
誠が中へ入ったので、私も中へ入ろうとした。あれ?そういえば…

『そういえば、なんで私の家がわかったんですか?』

「あー…俺、部屋隣なんだよね。鍵の種類が一緒だからまさかとは思ったけど…」

『え!!知らなかったー…』

私は愕然とした。
なんで知らなかったんだ、私。

「あはは、まぁこれからは隣人同士よろしくってことで…」

『あ、はい。よろしくお願いします』

ぺこりと頭を下げて、笑った。

「ままー、まんまちょうらい」

「呼んでるよ?誠くん」

『うん、今行くよー!!では、また』

私はそれだけ言って、中へ入った。

「また、か…。楽しみにしてるよ」

彼がそう言ったかなんて私は、知らない。
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