花畑の中で
一歩一歩前に進み、目の前にある信じがたい“龍”をこの手で確かめたいと思った。

黒くてゴツゴツとしている皮膚。
バサバサと聞こえる翼の音。
わずかな暗闇の中で金に光る瞳。

私はそっと顔に触れてみる。

ゴツゴツしているけどなめらかだった。

その感触が今までおとぎばなしの中にしかいないと思っていた……存在が目の前にあるのを現実だと実感した。
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