りぼん結び。


「じゃあ、私こっちだから。」



交差点のところで曲がったサキさんに私は自分の決意をいった。





「あの・・・っ!!私、明日直哉に告白するんです!!今日は、ありがとうございました・・っ!」




叫んだように言った私に、通行人は好奇の目を私に向けた。


でも、今はぜんぜんそんなことは気にならなかった。



サキさんはなにも言わず、こっちをみて微笑んだ。



そして私に片手をあげて、また歩き出した。




―――直哉、待っててね。



私はオレンジ色の空を見上げながら決意を固めた



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