りぼん結び。


「・・・さっき、とても恥ずかしい告白をしてくれた若菜です。」


その言葉に私は顔をあげた。


会場の女子の悲鳴も聞こえた。



「最初は・・好きなんかじゃなかった。ただ、めちゃくちゃにして傷付けてやりたかった。でも、知らないうちに・・好きになってた。俺こそ、最低な彼氏でごめん。これからは、ちゃんと大切にするから―――俺の、傍にいてほしい。




好きだよ、若菜。」



すると、いつの間にか目の前には直哉がいて。


ぎゅっと抱きしめられていた。




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