りぼん結び。



「まだ、残ってたのかよ。もうすぐ暗くなるぞ?」



心配、してくれてるのか。



「まぁ・・、いろいろありまして。」


「・・あ。彼氏、待ってるとか?」



・・ずきっ


デリカシーないな。


「そう・・見えますか?」


「あ、違ったのか。つーか、・・泣いた?」


類先輩は、手を私の頬に添えた。



「・・っ泣いてなんか、いません・・よ?」


「ふーん、意外に素直じゃないんだ。」



そういって、私を引き寄せる。



「素直じゃなくて・・悪かったですね・・」


「ん?別に、それはそれで可愛いし?」


「え・・、か・・かわ・・!?」



男子にそんなことを、こんな近くで言われるのは初めてで・・。


鼓動が早くなって、不覚にもどきっとしてしまった___。



自分でも、顔が赤くなるのがわかった。




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