空賊。
「心配するな、こんな傷はすぐ治る。お前のせいでもない。
それにな、戦のことは十分に分かっている。
だが……戦は止められないだろう?
この“ドラゴン”の者は、あの日の真実を誰一人知らない。
……知らなきゃいけないんだ。」
“心配するな”と、スタージャはラルクの頭を撫でる。
こうしていると、
“もっと頑張らなければ”と気合を入れなおすことが出来る。
「……はい。ですが、無理はしないでくださいよ。」
笑顔を見せるラルク。
そうして、スタージャが買ってきた薬の瓶を手際よく開けていく。
……ラルクはいつも、あたしのことを考えてくれて。
いつも、あたしを気にかけてくれる。
「ラルク、ありがとうな。」
聞こえるか聞こえないか分からない位、小さく呟く。
改まって言うのは何だか気恥ずかしかったから。
だけど、聞こえていたのだろう。
薬の瓶を開けていたはずなのに、ラルクはあたしを見ていて。
その顔には笑みが浮かんでいた。
正面きって“ありがとう”と言った方が、気恥ずかしくなかっただろうと、
恥ずかしさで赤く火照った顔を手で覆いながら思った。
それにな、戦のことは十分に分かっている。
だが……戦は止められないだろう?
この“ドラゴン”の者は、あの日の真実を誰一人知らない。
……知らなきゃいけないんだ。」
“心配するな”と、スタージャはラルクの頭を撫でる。
こうしていると、
“もっと頑張らなければ”と気合を入れなおすことが出来る。
「……はい。ですが、無理はしないでくださいよ。」
笑顔を見せるラルク。
そうして、スタージャが買ってきた薬の瓶を手際よく開けていく。
……ラルクはいつも、あたしのことを考えてくれて。
いつも、あたしを気にかけてくれる。
「ラルク、ありがとうな。」
聞こえるか聞こえないか分からない位、小さく呟く。
改まって言うのは何だか気恥ずかしかったから。
だけど、聞こえていたのだろう。
薬の瓶を開けていたはずなのに、ラルクはあたしを見ていて。
その顔には笑みが浮かんでいた。
正面きって“ありがとう”と言った方が、気恥ずかしくなかっただろうと、
恥ずかしさで赤く火照った顔を手で覆いながら思った。