わがままハーブティーはいかが?
「どうしてよ!!藤堂財閥令嬢が
わざわざお墓参りに行くっていうのに
どこが迷惑なのよ!!
・・・それに詩織さんに言いたいことある。」
わたしのわがままに見かねた西島は
私を乗せて詩織さんのお墓まで
連れて行ってくれた。
あたりは夕焼けから真っ暗な夜空に
変わろうとしている。
一際目立つ大きなお墓の前で
西島は立ち止まった。
「ここです。」
私は詩織さんが好きだったという
お花を静かにおいて目を閉じる。
西島の話を聞いて言いたいことが
たくさんある。
私は、全部ぶつけてやるぐらいの気持ちで
天国にいる詩織さんに話しかけた。