わがままハーブティーはいかが?
――――バタン
大きくドアの閉まる音が廊下に響く。
はぁ~。
ったく西島といると調子狂っちゃう。
手には握らされた手ぬぐなのかタオルみたいなもの。
部屋を出るときに、西島がお土産ですと言って渡してきた。
正確に言うと無理矢理渡され、手に握らされた。
青い水玉模様で一般的なやつだった。
「以外と渋っ。」
私は思わず笑みがこぼれた。
西島の趣味って・・・
中年のおっさんみたい。
西島は私が陰で笑っているだなんて想像もしていないだろう。