わがままハーブティーはいかが?



「り、お・・・?」


思わず携帯を掴んでいる手が震える



少しの間があってからまた梨緒の声が聞こえた



『・・・ど、どうしたの?今、何で日和が・・・?』


どうやら梨緒は戸惑いを隠せないようだ



「き、聞いてない?梨緒のお義父さんが日和の事件を洗いなおして欲しいって警察に・・・」



私のその言葉に梨緒は、え?という声をあげた



『そうだったんだ・・・さ、最近お義父様入院で話なんかしてなかったから何も聞いてなかった』



「そのことでね、梨緒と話がしたいの。明日、大学で会えない?」



電話の向こうの梨緒は何も答えない



「明日・・・ーーー」


『わかった。明日のお昼、食堂で待ってるね・・・』



梨緒はそう言い残し電話が切れた









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