わがままハーブティーはいかが?




「西島ー!私の鞄どこよー!!遅刻しちゃうじゃない!」



「昨夜あれほど言ったではありませんか!遅刻してしまうのは、お嬢様の寝起きが悪いからでございます。」



口が悪くて、意地悪


でも、容姿端麗 頭脳明晰 運動神経抜群


どれも、劣っているものはない



「西島早くー」



いつもの通学路をリムジンで突っ走る



「じゃ、行ってくるわ!」


私はいつものように車から降りる



「お嬢様!」



不意に呼びかけられ振り返る私



「・・・何よ?」



執事は運転席から降り私に近づいてくる



「だから、何よ?」



「気をつけていってらっしゃいませ。」



そう言った執事は私の頬に口づけをした



「・・・なっ///ひ、人前でなんてことするのよ!」


執事は優しく微笑んだ



「いってらっしゃいませ、お嬢様」




やはり、この執事には勝てない


口が悪くて、意地悪


そのうえ、私に張り合うほどすごくわがまま



でも、それ以上に私のことを大切に思ってくれている







お嬢様と執事


この関係はいつまでも変わらないのかもしれない


でも、西島の一つの言葉や行動で

嬉しくなったり、悲しくなったり

頬を赤く染める私は







よっぽどこの執事、
西島という男に惚れている証だろう






〜*END*〜






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